
先日、あるお客様からとても貴重な自転車を譲っていただきました。
1986年製の LOTUS Cyclone。クロモリならではの細身のシルエットと美しい塗装が特徴のロードバイクです。





このお客様は、スーツのテーラーになる夢を叶えるために、イタリアへと旅立たれます。
本当はこの自転車を持って行きたかったそうですが、イタリアは自転車盗難が非常に多い国。大切な一台を奪われてしまうくらいなら、自転車を大事にしてくれる人に乗ってほしいと、僕に託していただきました。
とはいえ、やはり名残惜しい気持ちは強く残ります。
そこで一つの約束を交わしました。
「イタリアで一人前になり、安心して暮らせる環境が整ったら、この自転車を持って返しに行きます。」
私はその日まで、このLOTUSをフルメンテナンスしながら、たくさん走らせて大切に乗っていきます。
そしてお客様が夢を叶えられた時に、最高の状態で再びお渡しできるようにしたいと思います。
思考は現実化する。
近い将来、イタリアでピザを食べながら一緒に乾杯する約束もしました。
実は、このお客様と出会ってまだ1ヶ月。
それでも不思議なご縁を感じ、こうして大切な一台を受け継ぐことになりました。
りんりんサイクルをやっているからこそ生まれた、このご縁に心から感謝しています。
こうした自転車との出会いを大切にしながら、これからも地域のみなさまの愛車をしっかり整備していきたいと思います。


